先生という称呼は悩ましい

先生は敬語の最上級の1つ」という記事にインスパイアされたので私も先生という称呼について思うところを書いてみたいと思います。

私も過去には「先生」でも「さん」付けでもどちらでもよいかなというスタンスだったのですが、最近は「先生」という称呼は使うのも使われるのも面倒だと思うことが増えてきました。

具体的に面倒だなと思うのは例えば以下の様な状況です。

例えば弁理士会のような弁理士の集まりでとある会社Xに所属しているA氏という弁理士の方とお知り合いになったとします。私はA氏から「長谷川先生」と呼ばれます。ここで私がA氏のことを「Aさん」と呼んでしまっては無礼になるので必然的に私もA氏のことを「A先生」と呼ぶようになります。

そして時間が経てば自分の中ではA氏のことを「A先生」と呼ぶことが自然になってきます。

ここまでは何の問題もありません。問題なのは自分の中でA氏のことを「A先生」と呼ぶことが定着した後にA氏が所属している会社XでA氏およびA氏の上司であるB氏(非弁理士)の二人と会うような状況が発生したときです。

この場合、B氏は非弁理士なのでB氏を「B先生」と呼ぶのは不自然です。このためB氏を「Bさま」または「Bさん」と呼ぶことになります。しかしB氏を「Bさま」または「Bさん」と呼んでいるなかでB氏の部下であるA氏を「A先生」と呼ぶことはもっと不自然です。このため普段A氏のことを「A先生」と呼んでいるにも関わらず上司B氏の前ではA氏を「Aさま」または「Aさん」と呼ばざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。

なんだかとてもこっぱずかしくそして気まずくなります。

この問題は最初から私がA氏を「Aさん」と呼んでいれば発生しなかったことになります。より根本的には最初から私が「長谷川さん」とA氏に呼んでもらえていれば、私もA氏を自然に「Aさん」と呼べたということになり、この問題が発生しなかったということになります。

どうでもいい問題なのかもしれませんがどうしても気になってしまいます。

そんな状況が最近増えてきたためか「先生」ではなく「さん」付けの称呼の方が余計なことを考える必要性が少なくなる分好ましいと思えるようになってきました。

同業者の方はこの問題をどうやって処理されているのでしょうか。気になるところです。

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