欧州特許実務

日本人が知らない、けれども知らないと致命傷を負うパリ優先における「最初の出願」

パリ条約における優先権の要件の1つに「最初の出願」があることをご存じの方は多いかと思います(同第 4 条 C(2)及び(4))。実際に日本の審査基準V部1章2.3.2でも「最初の出願」について以下のように明記されています。「パリ条約による優...
セミナー案内

[6/25]欧州知財ウェビナーのご案内[UPC vs EPO@進歩性]

次回の欧州知財ウェビナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。トピック「UPCとEPOとで進歩性の判断が割れた EP3666797B1を分析する 」統一特許裁判所はケースUPC 1/2023においてEP3666797B1...
ニュース・コラム

【Linkedinフォローで無料】「欧州特許庁における異議の手引き Essential版」

この度特に初めて欧州特許庁における異議を担当される日本の実務家向けに、制度概要から実践的な戦略まで包括的に解説した手引書を作成しました。しばらくの間無料配布をします。ご興味がございましたらお知らせください。内容:・異議申立ての基本制度と手続...
ニュース・コラム

日本知的財産協会から感謝状をいただきました

このたび、日本知的財産協会における私の講師歴が10年を超えたことに対し、協会より感謝状をいただきました。約10年前、自分を売り込みたくて必死に日本知的財産協会にアプローチしたことを、まるで昨日のことのように思い出します。講師としての活動を通...
研究

どの生成AIが明細書作成に優れているか?

どのテキスト生成AIが特許出願書面の作成に優れているかを調査するため代表的なテキスト生成AIであるChatGPT o3、Claude 3.7、Cemini 2.5proに特許請求の範囲および明細書を作成してもらいました。発明の題材としては2...
セミナー案内

[オンライン]知財実務情報Labのミニセミナーで講師を務めます[7/23]

この度、高橋政治先生が運営されている知財実務情報Lab主催のセミナーで私が講師を務めさせて頂くことになりました。 セミナーの概要は以下の通りです。テーマ:「EPOでよく指摘される記載不備の対処法・予防法」」日時: 2025年7月23日(水曜...
セミナー案内

発明推進協会の研修で講師を務めます

この度、発明推進協会の研修で私が講師を務めさせていただくことになりました。 研修の概要は以下の通りです。テーマ:「知財業務 × 生成AI ~現場での活用法と未来への可能性~」日時: 2025年6月5日 日本時間14:00~16:30会場: ...
ニュース・コラム

UPCはかなり特許権者にフレンドリーのようです

欧州の特許業界に特化したオンライン情報プラットフォームであるJUVE Patentが「UPC Statistics: 60% Success Rate Patentees, Rapid, and Further Key Insights」と...
欧州特許実務

UPCはProblem Solution Approachとよりを戻したか?

以前の記事「UPCはProblem Solution Approachを捨てたか?」ではUPCは進歩性判断の際にドイツのアプローチを採用し、欧州特許庁のProblem Solution Approachを採用しない方向に向かっていると説明し...
研究

特許実務相談相手としてどの生成AIが優れているか

特許実務相談相手としてどのテキスト生成AIが優れているかを調査するため代表的なテキスト生成AIであるChatGPT 4o、ChatGPT o3、Claude 3.7、Cemini 2.5pro、欧州特許庁ガイドライン学習済NotebookL...
セミナー案内

[5/28]欧州知財ウェビナーのご案内[EPO 模擬口頭審理]

次回の欧州知財ウェビナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。・トピック「EPOの異議における口頭審理」欧州特許庁の異議は特許権者そして異議申立人が対立構造で議論する口頭審理で決着がつきます。本セミナーではEPOの異議の...
欧州特許実務

欧州向け明細書では効果を垂直展開することが好ましいです

先日の記事「欧州向け明細書では効果を水平展開することが好ましいです」では、欧州向けの明細書では「効果の水平展開」つまり1つの特徴に対して2以上の異質な効果を明記しておくとが好ましいことを説明しました。今回は同質の効果を掘り下げること、つまり...
欧州特許実務

欧州向け明細書では効果を水平展開することが好ましいです

欧州特許庁の進歩性判断手法であるProblem Solution Approachではクレームされた特徴の効果が重視されます(過去の記事「Problem Solution Approachの3つのステップ」をご参照ください)。したがって欧州...
欧州特許実務

統一特許裁判所では機能的クレーム解釈が採用されます

ドイツの特許権侵害訴訟では機能的クレーム解釈(funktionsorientierte Auslegung)というクレームにおける用語を一般的な文言の意味を超えて求められる機能に基づいて広く解釈する手法が採用されています(例えば過去の記事「...