日本人青年版ドイツ就職プラン

お世話になっているSK特許業務法人の求人ページに掲載された「大阪出身者の東京への上京(都落ち?)プラン」にインスパイアされたので似たような「日本人青年版ドイツ就職プラン」を作ってみました。

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ステップ1:理系修士を取得

日本の名門高校を卒業し、旧帝大の電機・情報系の学部に進学する。向学心に燃えて大学院まで行ったものの手先が致命的に不器用なことorコーディングに情熱を感じないことが判明し、自分に研究者およびエンジニアとしての適性が無いことを薄々感じる。自分にはどんな職業が向いているのだろうかと色々模索している内に弁理士という職業を知り、弁理士試験勉強を開始してみる。一応大学の研究には誠実に取り組み理系修士を取得する。

ステップ2:企業に就職

誰もが知る日本の一流メーカーの知財部に就職する。元々サイエンス・技術関連の文献を読むのが好き、文章を書くのが好きそして語学が得意ということもあり知財部の仕事に適正およびやり甲斐を感じる。日々の仕事は大変だけれども何とか時間を捻出し弁理士試験勉強を継続する。努力の甲斐があって弁理士試験に合格する。

ステップ3:ドイツで就職を考える

仕事も一通り一人でこなせるようになり今後の自分のキャリアについて考える余裕が出てくる。丁度その時期に仕事でミュンヘン出張の機会を得る。ミュンヘン出張の際に現地の特許事務所で働く日本人弁理士と話す機会があり、ドイツでの就職が思ったほどハードルが高くないことを認識する。ビールとサッカーが好きということもあり、ドイツで働くことに興味を持つようになる。色々調べている内にミュンヘンのWinter Brandlという事務所が日本人の技術者を募集していることを知る。

ステップ4:Winter Brandlに応募

Winter Brandlに応募してみると、まだ20代後半~30代前半で電機・情報が專門で日本語・英語もできたので歓迎される。書面審査そしてWinter Brandlのパートナー弁理士との日本での面接審査も無事通過する。Winter Brandlから1週間のお試しインターンシップに招待されたのでゴールデンウィークを利用してドイツで1週間働いてみる。一緒に働く人たちも優しそうだったので転職を決意する。

ステップ5:ドイツに引越し

ミュンヘンに引っ越す。ミュンヘンでは役所手続きが大変と聞いていたけれどもWinter Brandlが事前に準備を整えておいてくれたおかげでストレス無く手続きを終えることができる。またミュンヘンでは良い部屋を見つけるのが難しいと聞いていたが、ドイツにおける弁理士という職業の社会的信用の高さのお陰かスムーズに日当たりの良い部屋を見つけることができる。街並みも綺麗で治安も思った以上に良かったのでとりあえず住み心地に満足する。

ステップ6:Winter Brandlで働き始める

日本人スタッフのサポートもありスムーズにWinter Brandlでの業務を開始することができる。欧州の実務は日本の実務と異なることが多く学ぶべきことが沢山あることを実感するがパートナー弁理士達がマンツーマンで丁寧に指導してくれるので効率よく欧州の実務の勘所を吸収する。権利化業務だけでなく異議、訴訟といったエキサイティングな仕事にも関与し欧州の実務について広くそして深く学ぶ。

ステップ7:ゆとりのある生活をエンジョイする

労働環境の良さに逆に戸惑う。日本で働いていたころは帰宅して寝るだけの生活だったので18時に帰宅してしまうと最初は何をしてよいのか分からず困る。時間はたっぷりあるのでまずはドイツ語の勉強を開始する。まだ時間に余裕があるのでWinter Brandlが法人契約を結んでいる職場近くのスポーツジムで日々筋トレに励むようになる。筋トレの結果、屈強なドイツ人にも物理的に負けないくらい強靭な肉体を獲得し、生物としてオスとしての自信も手に入れる。また年間30日ある有給を利用してドイツ各地のビール醸造所巡りなどを楽しむ。

ステップ8:日本出張+休暇

顧客対応が出来るようになってきたので定期的にパートナー弁理士に同行し日本に出張するようになる。出張では新規顧客との商談をまとめパートナー弁理士からの評価が上がる。出張業務終了後は暫し日本での休暇を満喫する。大学時代の友人達と奥多摩までキャンプに出掛ける。夜は満天の星の下キャンプファイアーを囲みながら昔話に花を咲かせる。友人達からは「ドイツに行ってからの方が頻回に遊べるようになったんじゃない?」と言われ確かにそうかなと思う。

ステップ9:欧州特許弁理士資格取得

3年のトレーニング期間を終了させ欧州特許弁理士試験にチャレンジする。しんどい試験だったがなんとか合格する。欧州特許弁理士資格を取得したことにより待遇が上がり仕事も幅も広がる。

ステップ10:住めば都

日本と比べると食事が不味しサービスは悪いけど、仕事は面白いし、ビールは安くて美味しいし、チャンピオンズリーグは生で見られるので生活の質はかなり上がったような気がする。オクトーバーフェストで出会った日本好きの可愛いミュンヘンっ娘とデートなどしているうちに、ドイツで結婚して永住しても良いかなと思うようになる。

ドイツで働くのもアリかなと思った方は以下の記事も併せてご参照下さい。

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