EPOにおけるクレーム手数料についてよくあるQ&A

欧州特許庁ではクレームが15を超えた場合に1クレームごとに追加のクレーム手数料の納付が求められます(EPC規則45条(1))。このクレーム手数料に関するよくある質問をQ&A形式でをまとめてみました。

Q. クレーム手数料っていくらですか?
A. 16クレームから1クレームごとに235ユーロです。また51クレームからは1クレームごとに585ユーロになります(費用に関する規則2条)。

Q. パリルートの欧州特許出願の場合、クレーム手数料の納付期限はいつまでですか?
A. 出願から1月以内です(EPC規則45条(2))。

Q. PCTルートの欧州特許出願の場合、クレーム手数料の納付期限はいつまでですか?
A. 移行と同時(EPC規則162条(1))または移行後に送付されるEPC規則162条(2)の通知から6月以内です(EPC規則162条(2))。

Q. 出願時にはクレーム数が15以下だったが審査中のOA対応でにクレームを増やしたことによってクレーム数が16を超えたときはクレーム手数料の納付は必要ですか?
A. この場合、クレームを増やしたOA対応後直ぐの納付は求められませんが、特許付与予定通知(EPC規則71条(3))がなされた時点でまだクレーム数が16以上である場合には、クレーム手数料の納付が求められます(規則EPC規則71条(4))。

Q. クレーム手数料を支払わなかった場合はどうなりますか?
A. クレーム手数料を支払わなかったクレームについては放棄なされたとみなされます(EPC規則45条(3))。このため明細書に放棄されたとみなされたクレームに関する記載がない場合は、放棄されたとみなされたクレームは再度出願に追加することができなくなります(J/15/58)。

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