欧州特許庁における委任状の書き方

欧州特許庁において例えば代理人を変更する場合には委任状の提出が求められます。欧州特許庁は親切にも編集可能な委任状のフォームをWEBサイトで開示していますが、フォームの記載欄に何を記入し、どのチェックボックスにチェックをすべきかについては戸惑われる方も多いと思います。

そこで以下の委任状フォームの具体例を用いて委任状に記載すべき事項(1)~(9)を解説します。

(1)欧州代理人の整理番号

この欄には欧州代理人の整理番号を記入します。したがってこの欄の記載は欧州代理人に任せておけば問題ありません。

(2)欧州特許出願の出願番号

この欄には対象となる欧州特許出願の出願番号を記入します。

(3)出願人の名称および所在地

この欄には出願人の名称および所在地を記入します。欧州特許庁のRegisterで公開されている出願人の名称および所在地をそのままコピペすれば問題ありません。

(4)欧州代理人の名称および所在地

この欄には欧州代理人の名称および所在地を記入します。この欄の記載も欧州代理人に任せておけば問題ありません。

(5)欧州代理人に付与される権限のチェックボックス

欧州代理人に付与されるべき権限のチェックボックスにチェックを入れます。通常最初のボックス(出願の代理権)そして3つ目のボックス(分割出願の代理権)にチェックを入れておけば十分です。

(6)署名の場所

この欄には署名がなされた都市名を記入します。

(7)署名の日付

この欄には署名がなされた日付を記入します。

(8)署名欄

この欄に直筆のサインを記入します。

(9)署名者名および署名者の肩書

この欄に署名者名および署名者の肩書を記載します。ここで注意すべきは署名者が会社を代理する権限を有する方であるということです。通常社長、副社長、役員であれば会社を代理する権限を有します。

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