ドイツの司法省はプレスリリースにてドイツが本日2023年2月17日に統一特許裁判所（UPC）協定に批准したことを公表しました。
ドイツの批准によりUPC協定89条（1）に従い欧州単一特許制度が2023年6月1日にいよいよ正式に開始することになります。
ドイツの司法相マルコ・ブッシュマン氏はプレスリリースで以下のように語っています。
Mit dem heutigen Tag wird der Innovationsschutz in Europa auf ein neues Level gehoben. Ab dem 1. Juni wird ein einheitlicher Patentschutz in Europa eröffnet, bei dem Streitigkeiten in einem Verfahren vor dem Einheitlichen Patentgericht mit unmittelbarer Wirkung für alle teilnehmenden Mitgliedstaaten entschieden werden. So können innovative Unternehmen ihre Erfindungen im gemeinsamen Markt auch zeitgemäß grenzüberschreitend wirksam schützen. Das stärkt die Zukunftsfähigkeit und Innovationskraft in Deutschland und Europa.
和訳：
本日、欧州におけるイノベーションの保護が新たな段階に入ったことを意味します。6月1日より、欧州において単一的な特許保護が開始され、参加するすべての加盟国に対して直接効力を持つ統一特許裁判所での手続きで紛争が決定されることになります。このようにして、革新的な企業は、国境を越えた共通市場において、時代に合った形で効果的に発明を保護することができるようになります。これは、ドイツとヨーロッパにおける将来の生存力と革新力を強化します。
ブレクジットそしてドイツにおける憲法異議など様々な障壁がありましたが、それらを全て乗り越えここまで到達できたことにヨーロッパの底力を感じます。
当該欧州単一特許制度は確実に欧州における特許実務に大きな影響を与えます。今後どのように欧州における特許実務が発展するのか個人的にも大変楽しみです。
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