I. 背景
欧州特許出願をするにはPCTルートとパリルートがありますが、日本企業はどちらのルートを主に利用しているのか気になり調査してみました。
II. 方法
使用したツール
EP Bulletin Search (データベース:BULL 2019/47)
日本企業による全欧州特許出願数の求め方
ある年に審査請求がなされた欧州特許出願のうち、出願人が日本企業の出願の数
式:PSEX=20XX* and PACY=JP
日本企業によるPCTルートの欧州特許出願数の求め方
日本企業による全欧州特許出願のうち、国際公開番号を有する出願の数
式:PINR=WO* and PSEX=20XX* and PACY=JP
日本企業によるPCTルートの欧州特許出願の比率の求め方
日本企業によるPCTルートの欧州特許出願数/日本企業による全欧州特許出願数
III. 結果
年 | 出願数(PCTルート) | 出願数(全) | PCTルートの比率 |
2014 | 15287 | 22114 | 69.13% |
2015 | 15034 | 22259 | 67.54% |
2016 | 14733 | 21545 | 68.38% |
2017 | 15132 | 22352 | 67.70% |
2018 | 15600 | 23052 | 67.67% |
IV. 考察
上記結果から日本企業が欧州特許出願をする場合は約7割がPCTルートで約3割がパリルートであることが分かります。日本企業は主にPCTルートを利用して欧州特許出願をしていると言えます。
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