どの技術分野で単一効特許が活用されているのかを調べてみました。
I. 方法
アプローチ
単一効申請におけるシェア率(その技術分野における単一効申請数/単一効申請全数)が高い技術分野トップ10の単一効申請におけるシェア率と登録特許におけるシェア率(2023年のその技術分野における登録欧州特許数/2023年の登録欧州特許全数)とを比較しました。
データ入手方法
– 単一効申請におけるシェア率はEPO Statistics and trends centreから入手した(2024年5月21日のデータ)に基づいて算出
– 登録特許におけるシェア率もEPO Statistics and trends centreから入手したに基づいて算出
II. 結果
III. 考察
単一効申請におけるシェア率(青のグラフ)が登録特許におけるシェア率(オレンジ色のグラフ)よりも高いことは、より頻繁に単一効申請が提出されて、単一効特許がより積極的に活用されていることを意味します。一方では単一効申請におけるシェア率が登録特許におけるシェア率よりも低いことは、単一効申請がそれほど提出されておらず、単一効特許の活用に消極的であることを意味します。
結果で示されたグラフからも明らかなように単一効申請におけるシェア率のほうが登録特許におけるシェア率よりも高いMedical technology、Civil engineering、Other special machines、HandlingおよびPharmaceuticalsでは単一効特許が積極的に活用されていると思われます。一方で単一効申請におけるシェア率のほうが登録特許におけるシェア率よりも低いMeasurement、Transport、Digital communication、Electrical machineryおよびComputer technologyでは単一効特許の活用度が低いと思われます。
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