ドイツ特許実務の基本書

ドイツでは、ドイツ特許庁が発行する審査基準の内容がスカスカのため実務にはほとんど参照できません。そのかわり“Patentgesetz mit EPÜ Kommentar”と呼ばれる基本書が実務では重宝されます。“Patentgesetz mit EPÜ Kommentar”は、本書の著者の一人であり、元欧州特許庁審判部の審判長および元ドイツ連邦特許裁判所の裁判官であるDr. Rainer Schulteに因んで“Schulte(シュルテ)”と称されています。

正面から見たSchulteはこんな感じです。

横からはこんな感じです。

内容はドイツ特許法の全条文1条から146条までが、判例や学説を参照したり、欧州特許条約との対比をしたりしながら順に解説されています。

日本で言うところの青本と吉藤をミックスさせたような内容でしょうか。判例の要点が整理されていたり、欧州特許条約との差が明記されていたりなどと、かなり使い勝手がよい本です。

Schulteはドイツアマゾンから購入可能ですが、残念ながら英語版は存在しません。

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