<フィクション>欧州統一特許のこれまでの歩みのまとめ

当記事はかなりの誇張および著者の偏見に基づいた部分がありますので真面目に読むことはお勧め致しません。あくまでフィクションとしてお読みください。


EU加盟国「今の欧州特許ってバリデーション手続きとか面倒で金かかりすぎるから、もうEU加盟国全体で有効な統一特許作ることで決まりな。けど統一特許の言語とはどうする?」


解説①

2009年12月4日、EU理事会が欧州統一特許の大枠について合意。

イタリア、スペイン以外のEU加盟国「今の欧州特許の庁言語(英語、ドイツ語、フランス語)でよくね?」

イタリア、スペイン「(ゴネ得があるかもしれないからゴネとくか)はぁ、ふざけんな、俺らの言語も入れろよ!」

イタリア、スペイン以外のEU加盟国「お前らの言語入れると色々規則とか作り直さないといけないし、超面倒だろ。お前ら以外全員これで良いって言ってるんだからお前らも空気読めよ。」


イタリア、スペイン「はぁ、空気読めとかマジ意味わからんし。俺ら一歩も譲らんからな!・・・・チラッ(ゴネ得あるかな)」

イタリア、スペイン以外のEU加盟国「(うっとーしーな)いいよ、そしたらもうお前ら抜きで話進めるわ。今後お前らもう話し合いに参加しなくていいよ。どうして参加したいんだったら、・・・土下座でもしてもらおうか。」

解説②

2011年3月、イタリア、スペイン以外の25のEU加盟国は、27の全てのEU加盟国で統一特許を設立することを断念し、EU条約の「強化された協力」に基づいてイタリア、スペイン抜きで先行統合を進めることを決定

イタリア、スペイン「(!!!ヤバッ!しかし今更後に引けるか)お前らそれはルール違反だろ!こうなったら欧州連合司法裁判所さんに頼んで正義の鉄槌を下してもらうらな。やられたら机バンバンだ!!欧州連合司法裁判所さーん!、欧州連合司法裁判所さぁーーん!!」

解説③

2011年5月、イタリアおよびスペインがイタリア、スペイン以外のEU加盟国の決定に対して欧州連合司法裁判所に提訴。

欧州連合司法裁判所「(うっせーな)おうイタリア、スペイン。なんか用か?」

イタリア、スペイン「実は、かくかくしかじか....とうわけであいつら俺らを仲間はずれにしたんすよ。なんとか欧州連合司法裁判所さんからもガツンと言ってやって下さいよ。」

欧州連合司法裁判所「(めんどくせーな)お前らいつもゴネてばっかりじゃん。今回はどー考えてもお前らが悪いだろ。そりゃあ、お前ら抜きで話進められてもしょうがないわ。」

イタリア、スペイン「ぐぬぬ。。。」

解説④

2013年4月16日、欧州連合司法裁判所がイタリア、スペインの訴えを棄却。

イタリア、スペイン以外のEU加盟国「あいつら欧州連合司法裁判所さんに逆に怒られてやんの。まじウケるwwwwwさて、欧州連合司法裁判所さんも俺らだけで話進めることに関しては問題無いって言ってくれたし、そろそろ最終調整しようか。」

解説⑤
こうして、イタリア、スペイン抜きで欧州統一特許の枠組みが固められました。欧州特許機構の発表したスケジュールによれば2015年には、統一特許制度の運用が開始されるとのことです。

実際は、欧州統一特許と一体不可分である欧州統一特許裁判所の問題もからみ実情はさらに複雑さを極めるのですが、今回の記事ではわかりやすさを優先し欧州統一特許裁判所に関する問題を省きました。

参考資料:

http://www.jetro.go.jp/world/europe/ip/archive/pdf/news_035.pdf

http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/intm/119732.pdf

Italy and Spain sue EU over patent language
Italy and Spain have lodged a complaint with the European Court of Justice over the discrimination of their national lan...

http://documents.epo.org/projects/babylon/eponet.nsf/0/8B5496827A93796CC1257BB7004112AA/$File/sc1308_en.pdf

http://www.jetro.go.jp/world/europe/ip/pdf/20110310.pdf

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