2019年から欧州特許庁のAnnual ReportがPatent Indexに変更されて以降、欧州特許庁における異議の統計が公表されなくなりました。
欧州特許庁における異議の統計、特に異議の結果に関する統計は異議部のトレンドを把握するためにも有用であったため、異議の統計がPatent Indexから除かれたことは個人的に残念に思っていました。
何処かに欧州特許庁の異議の統計が落ちていないか探し続けていたところ、欧州特許庁のBudget and Finance Committee向けの報告書に異議の統計が含まれていることを発見しました!
https://www.epo.org/modules/epoweb/acdocument/epoweb2/521/en/CA-F_5-21_en.pdf
https://www.epo.org/modules/epoweb/acdocument/epoweb2/460/en/CA-F_5-20_en.pdf
https://www.epo.org/modules/epoweb/acdocument/epoweb2/431/en/CA-F_5-19_en.pdf
早速、2018年から2020年までの「Annual compendium of statistics on activity at EPO and at the member state offices」に掲載された異議の結果をまとめてみました。結果は下表の通りです。
2020年の異議の処理件数が1912件と2019年(4090件)と比較して大きく減っているのはコロナに因る影響と思われます。
また2020年で特許取消率(Patent revoked)が35%と2019年(29%)と比較して著しく上昇していることが興味深いです。
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