今回の日本出張では出張業務とリモートワークで権利化業務等の実務とを並行して処理することを初めて試みてみました。この初の試みで試行錯誤した結果、私が個人的に必要だなと思ったものをリストアップしてみます。
1.マルチディスプレイ
出張中はホテルで実務を処理することが多くなります。しかしホテルでは印刷設備が限られているため紙の資料の準備が困難です。このようなペーパーレス環境下ではディスプレイが複数なければ業務効率がかなり制限されてしまいます。最低でもデュアルディスプレイは欲しいところです。さらに異議申立のように見比べたい文献の数が多い場合はデュアルディスプレイでは不十分でトリプルディスプレイぐらいは欲しいと思いました。
またホテルに備え付けられたテレビをノートパソコンに接続しディスプレイ化することも試みましたが解像度が悪く思うように活用できませんでした。
2.ドイツ特許実務の基本書のPDFデータ
今回のリモートワークで困ったのがドイツ特許実務に関する書籍が手元に無かったことです。欧州特許実務に関する情報は体系化されてネットに公開されているので直ぐにアクセスできますが、ドイツ特許実務に関する体系化された情報はネット上には公開されていません。したがってSchulteなどのドイツ特許実務の基本書が無ければドイツ特許関連の実務がかなり制限されてしまいます。
このためドイツ特許実務の基本書のPDFデータの必要性を強く感じました。
3.ブルーライトカット眼鏡
リモートワーク中はペーパーレスで仕事をするのでどうしてもディスプレイを見る時間が増えます。これに比例して目の疲れも溜まります。このためブルーライトカット眼鏡で少しでも目への負担を軽減してあげなければ業務効率を維持することができません。
4.複数のクレジットカード
出張しながらのリモートワークでは思いの他消費してしまいます。ホテル代、移動費そして接待費がかかるだけではなくモバイルディスプレイなども衝動買いしてしまうのでクレジットカードが1枚だけだと限度額が心配になります。
さらにドイツのカード会社は、衝動買いなどしていると「あなたのこれまでの使用プロフィールに一致しませんので、念のためカードの利用を制限します」との悪魔的なお節介で突然クレジットカードの使用を停止してくる場合があります。
このため所持するクレジットカードが1枚だけだとリスクが大きすぎます。備えとしてクレジットカードは複数持っておくことが好ましいです。
5.大浴場・サウナ
普段とは違う慣れない環境で実務を行うとかなりストレスおよび疲労がたまります。また実務の期限だけでなく並行して出張業務に追われると神経が変に昂ぶり、自律神経が崩れやすくなります。
このため一日の終りには足を延ばしてゆっくりと寛げる大浴場でリラックスしたくなります。またサウナがあれば、水風呂と組み合わせた温冷浴を行うことで、崩れつつある自律神経を強制的に整えることができます。
色々な施設を試した結果、温泉とサウナが完備されたホテル「ドーミーイン」がコストパフォーマンスが良く自分に合っていると思いました。
6.漫画閲覧環境
出張中は普段以上に侵害および異議等の複雑な案件の打ち合わせが多くなります。普段以上に複雑な情報に晒されると脳が容易に処理できる情報を欲するようになります。このような場合、これまでマンガ喫茶に行っていたのですが、上記ドーミーインには嬉しいことにマンガコーナーが設けられています。
今回の出張&リモートワークではドーミーインで湯上りにポカリスエットを飲みながらマンガコーナーで名作「寄生獣」を読み返すという時間が安らぎの時でした。
まとめ
まとめるとトリプルディスプレイとSchulteのPDFデータとブルーライトカット眼鏡と複数のクレジットカードとドーミーインとがあれば効率的に出張業務&実務を処理できることが分かりました。初めての試みということで反省点の多い出張業務&実務でしたが上記6点が分かっただけでも大きな収穫でした。
日本滞在中は時差無しでお客様に提供できるサービスの幅を広げることができるので、今後も長期日本出張&リモートワークの組合せを定期的に実施できればと思います。
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