欧州特許実務

欧州での情報提供ですべきでないこと4点

競合他社の出願の権利化を阻止したい場合は日本でも欧州でも情報提供が検討されます。 しかし日本での情報提供の感覚で欧州で情報提供をしてしまうと、むしろ情報提供前よりも状況を悪化させてしまうことがあります。 以下に欧州特許庁における情報提供です...
各国制度

なぜスイス特許庁から維持年金に関するレターが届くのか?

欧州特許が成立した後、スイスに移行(有効化、Validation)していないのにスイス特許庁(Swiss Federal Institute of Intellectual Property:IGE)からレターが届いたという経験をした方は多...
各国制度

スペインでの維持年金の納付期限(特許)

スペインでは3年目から出願日の各年の応当日が属する月の末日(満了日)までに維持年金を支払わなければなりません。そして満了日の次の日から維持年金を納付することが可能です。また満了日から3ヶ月以内であれば遅延手数料無しで維持年金を納付することが...
欧州特許実務

Q&A形式で学ぶ欧州特許庁の拡大審判部

欧州特許庁の拡大審判部による審決は日本でも注目されることが多いため、拡大審判部(Enlarged Board of Appeal)という名称をご存じの方はは日本でも多いと思います。 しかし拡大審判部が実際にどのような機能を有しているのか、ど...
欧州特許実務

弊所が代理する案件がEPOの拡大審判部で審査されます

弊所Winter Brandl特許法律事務所が代理し、私が担当する欧州特許庁の審判(T 0116/18)において、発明の効果を示す実験データの後出しの可否に関する質問が拡大審判部に付託されることが決まりました(欧州特許庁のプレスリリース参照...
研究

日、独、欧の審査官の生産性の比較

I. 背景 欧州特許庁は2016年以降、審査における生産性を劇的に向上させました(例えば「Boosting performance and quality」を参照)。 ここで気になるのが現在の欧州特許庁の生産性が他国の特許庁のそれと比較して...
各国制度

スイスでの維持年金の納付期限(特許)

スイスでは4年目から出願日の各年の応当日が属する月の末日(満了日)から3月以内に維持年金を支払わなければなりません。そして満了日2月前から維持年金を納付することが可能です(Art. 18(2), (3), 18c(d) PO)。 また満了日...
各国制度

イタリアでの維持年金の納付期限(特許)

イタリアでは5年目から出願日の各年の応当日が属する月の末日(満了日)までに維持年金を支払わなければなりません。一方、維持年金の納付が可能となる時期については定めがありません。つまりイタリアでは維持年金を数年分まとめて納付することが可能です。...
欧州特許実務

EPOの審判でよくある誤解

欧州特許庁によって拒絶決定や異議決定がなされた場合、その決定に対して審判(Appeal)を請求することができます(EPC106条)。この欧州特許庁における審判、日本特許庁における拒絶査定不服審判や無効審判などと「審判」という名称が共通するこ...
ニュース・コラム

ドイツ弁理士筆記試験 反省会

先日の記事「ドイツ弁理士筆記試験に臨みます」でもアナウンスしましたが、10月4日~7日の4日間、ドイツ弁理士筆記試験を受けてきました。今回は試験を振り返りたいと思います。 1.試験科目と時間 ドイツ弁理士筆記試験は特実、商標、意匠および従業...
ニュース・コラム

ドイツ弁理士筆記試験に臨みます

明日10月4日より4日間に亘りドイツ弁理士筆記試験に臨みます。 ドイツの弁理士資格取得を目標として渡独し10年という期間を経てようやくここまでたどり着くことができました。 平常心を保ちつつ全力を尽くしてきたいと思います。 私のドイツ弁理士ま...
欧州特許実務

欧州でも動物および植物は特許の対象となります

欧州にはEPC53条(b)の規定により植物及び動物の品種又は特許の対象とならないことが規定されています。またEPC規則28条(2)の規定により、本質的に生物学的方法によってのみ取得された植物または動物も特許の対象とならないことが規定されてい...
欧州特許実務

優先権の移転証書の雛形

先日の記事「優先権の譲渡証書でよくある不備3つ」で触れた優先権の移転証書の雛形を皆様ご存知島耕作シリーズをモデルに作成してみました。 より具体的には島耕作が所属する初芝電機と初芝電機のライバルであるソムサン電子とが協同で基礎出願をし、その後...
欧州特許実務

優先権の譲渡証書でよくある不備3つ

以前の記事「基礎よりも出願人を減らす場合は、EP出願後に権利譲渡する方がよいです」で説明しましたが、基礎出願よりも後の欧州特許出願の出願人が少ない場合、欧州特許庁は優先権が移転された証拠として譲渡証書の提出を求めてくる場合があります。この譲...