欧州特許実務

欧州の拡張国および認証国についてよくあるQ&A

欧州における拡張国(Extension state)および認証国(Validation state)についてよくある質問に対する回答をまとめてみました。Q1. Extension/validation systemとは何ですか?A. 欧州特...
欧州特許実務

EPOのガイドラインに基づく抗体の特定方法

欧州特許庁のガイドライン(Part G‑II, 6.1)は、抗体発明をクレームでどのように特定すべきかの例を開示しています。以下に欧州特許庁のガイドラインで例示された7つの抗体発明の特定方法を解説します。1) 構造による特定(CDR/可変領...
欧州特許実務

方法クレームで発明限定事項とならない用途限定

過去の記事「用途限定の解釈(欧州特許)」では、欧州では、方法クレームにおける用途限定は、方法におけるステップの1つとして解釈される、つまり発明限定事項として解釈されると説明しました。例えば「亜鉛メッキを溶解する方法」は、亜鉛メッキを溶解する...
欧州特許実務

欧州移行時にはクレームをマルチマルチに直すべきか?

日本では単従属クレーム同士を組合せる補正が新規事項の追加と判断されることはまずありませんが、補正による新規事項の追加に厳しい欧州特許庁ではこのような補正が新規事項の追加と判断されることが多々あります(過去の記事「欧州では単従属クレーム同士を...
研究

主要国における欧州単一効特許の活用率 2025年8月版

以前の記事「主要国における欧州単一効特許の活用率」の最新版の作成してみました。単一効申請率は、これまでの2025年の単一効申請全数/2025年の登録欧州特許件数で求めました。また計算に用いたデータは2025年8月16日時点のものです。依然と...
セミナー案内

[大阪]日本弁理士会関西会主催の研修で講師を務めます[8/22]

この度、日本弁理士会関西会の研修で私長谷川が講師を務めさせて頂くことになりました。 研修の概要は以下の通りです。テーマ:「日本人実務家が陥りやすい、欧州特許実務の落とし穴」日時: 2025年8月22日(金曜日)14:00~16:10(休憩1...
セミナー案内

[東京]東京都中小企業振興公社の研修で講師を務めます[8/12]

この度、日本弁理士会の研修で私長谷川が講師を務めさせて頂くことになりました。 研修の概要は以下の通りです。テーマ: 「日本人が陥りやすい欧州特許実務の落とし穴とその回避方法・欧州特許をリーズナブルに取得する方法」」日時: 2025年8月12...
その他

[東京]日本弁理士会主催の研修で講師を務めます[8/12]

この度、日本弁理士会の研修で私長谷川が講師を務めさせて頂くことになりました。 研修の概要は以下の通りです。テーマ: 「欧州特許庁における進歩性の実務 ~日本人出願人が知らない?権利化を有利に進める方法」日時: 2025年8月12日(火曜日)...
欧州特許実務

欧州特許庁における情報提供についてよくあるQ&A

欧州特許庁の情報提供に関してよくある質問とその回答をまとめてみました。Q. 情報提供に庁費用はかかりますか?A.いいえ。欧州特許庁における情報提供の庁費用は無料です。Q. 匿名での情報提供は可能ですか?A.はい。欧州特許庁では完全匿名で情報...
セミナー案内

[7/30]欧州知財ウェビナーのご案内[G1/24, G1/23]

次回の欧州知財ウェビナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。トピック「G1/24, G1/23の解説と今後の実務の注意点 」欧州特許庁の拡大審判部は最近になってクレーム解釈の質問を取り扱ったG1/24そして先行技術とし...
欧州特許実務

UPCでは医薬・バイオテクノロジー関連の発明の進歩性が否定されやすいです

欧州特許庁における進歩性の評価はProblem Solution Approachと呼ばれる手法に基づいて厳密に判断されます(「Problem Solution Approachって何?」という方は過去の記事「Problem Solutio...
ニュース・コラム

【2025年】出没予報【8月~9月】

2025年8~9月の私長谷川の日本での出没予報(仮)です。8月7日(木)  東京/クライアント訪問8月8日(金)  つくば/クライアント訪問8月12日(火)   東京/クライアント訪問・研修講師8月13日~8月20日 休暇&リモートワーク8...
中堅特許事務所への道のり

[新サービス]AI活用型日独翻訳のご案内[人力翻訳の半額以下]

この度弊所Hasegawa弁理士事務所でAIを活用した日独翻訳のサービスを試験的に提供することにしました。サービスの詳細は以下の通りです。サービスの対象本サービスの対象はまずはPCT出願のドイツ移行案件のご依頼に伴う日独翻訳に限定させていた...
研究

ChatGPTは特許翻訳のチェックに適していません

ChatGPT o3による翻訳チェックの精度を検証してみたところ、英語の表現の適否については適切に評価することができましたが、訳漏れの検出力が弱いことがわかりました。例えば人工的に訳抜けを導入した翻訳文全文をChatGPTに一括投入した場合...