追加費用ゼロで分割出願

12月20日の欧州特許庁のプレスリリースで第2世代目以降の分割出願にかかる追加費用の具体的額が発表されました。ここで、第2世代分割出願とは、原出願(親出願)の分割出願(子出願)の分割出願、すなわち「孫出願」を意味します。

第2世代目以降の分割出願の追加費用は以下の通りです。
 第2世代分割出願(孫出願):210ユーロ
 第3世代分割出願(ひ孫出願):420ユーロ
 第4世代分割出願(玄孫出願):630ユーロ
 第5世代分割出願(来孫出願)以降:840ユーロ

一方で、プレスリリースには、第1世代分割出願、すなわち子出願の追加費用についてはなんら触れられていませんでした。子出願の追加費用について触れられていない以上、子出願については追加費用は発生しないと解釈すべきだと思います。しかし当該追加費用の導入の趣旨が分割出願の数を減らすことであること、および欧州特許庁が金にがめついことを鑑みると、一定数以上の子出願についても追加費用が徴収されると考えるのが普通とも思えます。

気になって欧州特許庁に問い合わせてみたところ、欧州特許庁の回答は「子出願についてはどれだけ出願しようと追加費用は発生しない」とのことでした。つまり、2014年4月1日以降であっても、親出願が審査に係属している限りは、親出願に基づいて分割(子出願)することで、追加費用がゼロの分割出願をすることができるようです。

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