昨年に引き続き今年も7月中旬~9月中旬まで日本に滞在しながらリモートワークをしています。
リモートワークも二度目となってくると物理的に会社に勤務するオフィスワークと比較してどのようなデメリットがあるか、そしてそのデメリットを補うにはどのようなスキルが必要になってくるかがなんとなくつかめてきました。
以下に私の経験上リモートワークに必要だと思った6つのスキルを紹介します。
1.実務能力
リモートワークでは上司・同僚とは離れて仕事を進めなければならないため、当然ながら上司・同僚からのサポートが受けにくいです。
このため同僚に相談しなければ進められない仕事や上司の指導を受けなければ進められない仕事はリモートワークには向きません。したがってリモートワークを行う上での前提として一人で仕事を完結することができる実務能力が最低限必要になります。
2.文章力
上述のようにリモートワークでは単独で完結することができる仕事がメインになりますが、組織に属している以上、上司・同僚への連絡事項、相談事項は必ず発生します。
この点オフィスワークでは、上司・同僚に相談をすることは簡単です。上司・同僚が時間がありそうなタイミングで話しかけ口頭で相談事項を伝えればよいからです。
しかしリモートワークの場合は、上司・同僚が時間がありそうなタイミングを推し量ることができません。相手の都合が読めない場合、電話は相手に負担となる恐れがあるため効率的なコミュニケーションツールにはなりません。このためリモートワークでは相談事項を口頭ではなく文章で伝える必要があります。
そこで求められるのが口頭に頼らずとも、相談事項を過不足なく伝え、そして相手にどのようなフィードバックを望んでいるかを簡潔にまとめることができる文章力です。
この文章力がなければスムーズに上司・同僚と連携して仕事を進めることができません。
3.即応力
リモートワークは上述のように上司・同僚との相談が難しいです。これは離れて働く上司・同僚にとってもストレスになります。物理的に距離があること自体でストレスになっているにも関わらず、メールをしても返信がない、電話にも出ないという連絡を取りずらい状況を作ってしまうと「もう長谷川にリモートワークをさせるな」という事態を招きかねません。
このため上司・同僚にできるだけストレスをかけぬよう、メールには素早く反応し、電話には原則いつでも出られるようにしておくことが好ましいです。
4.情報共有スキル
オフィスワークでは思った以上に他人とコミュニケーションを取ってます。廊下でのすれ違い、カフェテリアで合った際、ランチを一緒にした際など偶然に情報交換をする機会が豊富にあるからです。そしてこのような機会に交換した情報が仕事に重要になってくることがあります。
一方でリモートワークでは、このような偶然に情報交換をする機会が一切ありません。このため意識して積極的に情報交換の機会を作らなければ、必要な情報が入ってこなかったり、仕事で重要な情報を伝えそこなったりします。
5.ITスキル
リモートワークはITによるサポートが無ければなかなか効率的に働くことができません。例えばクラウドやテレビ会議システムの知識があるか否かでリモートワークの効率がかなり変わってきます。
またPC上でトラブルが生じた場合であっても直ぐに会社のSEによるサポートは受けられません。したがって自らトラブルを解消することが求められることがあります。
このように新たなアプリを試したり、トラブルシューティングで色々と試行錯誤をできるよう少なくともITに対してオープンであることが必要です。
6.自己管理能力
リモートワーク中は他人の目がありません。このため自己を律することが出来ないと、だらだら仕事をしてしまうリスクがります。実際に私もホテルなどでリモートワークする場合は油断するとユーチューブ廃人になってしまい、効率的に仕事ができない場合があります。
一方でリモートワークではいったん仕事にはまってしまうと邪魔が入らない分働き過ぎてしまうというリスクもあります。
このため適度な業務効率を維持するために自己管理能力が必要になります。
まとめ
上記6つのスキルのうち、「1.実務能力」、「5.ITスキル」そして「6.自己管理能力」が重要であることはリモートワークをする前から予測していましたが、「2.文章力」そして「3.即応力」そして「4.情報共有スキル」などのコミュニケーションスキルが思った以上に重要であることはリモートワークをしてから実感しました。そしてこの「2.文章力」そして「3.即応力」そして「4.情報共有スキル」の3つのコミュニケーションスキルのうち「2.文章力」はトレーニングをしなければなかなか向上しません。
したがってこれからリモートワークをすることは検討されている方は積極的に文章力を鍛えることをお勧めします。
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