今週ドイツ特許庁の審査官と話す機会がありました。
ドイツ特許庁には欧州特許庁の口頭審理(Oral Proceedings)に似た聴聞(Anhörung)という制度があります。2014年の法改正によって出願人からの申請があった場合は、聴聞を開催することが庁の義務となりましたが、それでもドイツの出願審査過程で聴聞に召喚されることはこれまで稀でした。
しかし話を聞いたドイツ特許庁の審査官によると、ドイツ特許庁の上層部から案件処理効率を上げるために聴聞の数を今後多くするような指令が届いているそうです。具体的には審査官1人当たり7~9件の聴聞/年とするようにと言われているそうです。
さらに審査官がドイツ特許庁内で昇進する際にも聴聞の経験数が考慮されるようになるそうです。
このため今後はドイツの出願審査過程で聴聞の機会が増えるかもしれません。
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