以前の記事「EPOでの異議申立の口頭審理は見学が可能です」でも説明しましたが、欧州特許庁での異議申立の口頭審理は第三者に公開されています。これは口頭審理がZOOMで開催される場合であっても同じです。したがって第三者であってもパプリックとして欧州特許庁における異議のZOOM口頭審理に参加することができます。
以下に参加するための手続きについて説明します。
ステップ1 参加したい口頭審理の開催日を確認する
口頭審理の開催日はOral proceedings calendarで確認可能です。
ステップ2 コンタクトフォームにアクセスする
パプリックとしての口頭審理への参加申請は欧州特許庁のコンタクトフォームから行うことができます。したがって参加したい口頭審理の開催日が特定できたらまずコンタクトフォームにアクセスします。アクセスすると以下のようなページが表示されます。
ステップ3 トピックとして「Request for Zoom link …」を選択
「Topic」の欄から「Request for Zoom link by third party for attending oral proceedings in opposition」を選択します。
ステップ4: 「Your enquiry」の欄に欧州特許を特定し「Next step」をクリック
「Your enquiry」の欄に欧州特許および開催日を特定しZOOM口頭審理への参加を申請します。
「We hereby request to participate as a member of the public in the oral proceedings by video conference on XX March 2022 in the opposition proceedings against European patent EP XXXXXXXX.
Please send the connection data to the e-mail address “KHasegawa@wbetal.de”. We request that our data not be made available to the public or to the parties to the opposition proceedings.」
ステップ5: 個人情報を記入の上「Submit」をクリック
最後に個人情報を記入しSubmitをクリックすれば手続き完了です。
備考:
・上記手続きを完了させると欧州特許庁からZOOMのリンクを含む口頭審理の招待状がメールで送られてきます。
・第三者がパプリックとしてZOOM口頭審理に参加する場合、口頭審理中は常時カメラとマイクをオフにすることが求められます。しかし私自身は経験したことがありませんが稀に口頭審理の始まりの際にカメラをオンにして口頭審理の当事者達に顔を見せることが求められることもあるそうです。またZoomのBreakout Roomで異議部に対してのみIDの提示が求められることもあります。
コメント