キャリア形成では他人のアドバイスを聞いてはいけません

先週の登壇させていただいたGrIPのセミナーは、自らのキャリア形成を振り返る良い機会になりました。

上村様、藤原様、貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

さて自らのキャリア形成を振り返った上で改めて重要だと思ったのは

「キャリア形成のような人生に関わる事項では他人のアドバイスを聞いてはいけない」

ということです。

今はやっていないのですが昔は無料で就職相談に乗ることがありました。この枠組みでこれまで「海外で働きたい」「欧州で就職したいので話を聞かせてほしい」と相談されたことが何度もあります。
しかし、私と話した人の中で、実際に海外就職を実現された方は一人もいません。

これは少し厳しい言い方になるかもしれませんが、本当に「海外に働きたい」という強い意志を持っている方は私なんかに相談することなく実現に向けて行動しています。

そもそも行動する前に他人への相談が必要な時点で、行動に対する熱量が不足していることは明らかです。

他人のアドバイスが欲しいという方は良く考えてみてください。

アドバイスを求めた結果「やめた方がよい」というアドバイスを受けた場合は、あなたはどうしますか?
もし「それならやめる」という程度の熱量であれば、おそらくその挑戦はまだあなた自身にとって本当に必要なものではないのだと思います。一方で「それでもやめない」ということであれば他人のアドバイスなど最初から必要なかったということになります。

つまりいずれの場合も他人のアドバイスは決定的な意味を持ちません。

もちろん情報収集として人の話を聞きたいという気持ちはわかります。
また「不安なので誰かに背中を押してもらいたい」という感情もわかります。

しかし他人はあなたの人生に一切責任をとってくれないという事実から目を背けてはいけません。

もちろん、他人があなたの人生について真剣に考えてくれることもあるかもしれません。
親身になって耳当たりのよいアドバイスをくれる人もいるでしょう。
しかし、そのアドバイスの結果としてあなたの人生がどうなっても、他人は最終的に責任を取ることはできません。
これは先輩でも、親友でも、親であっても同じです。
最終的な結果を引き受けるのはあなた自身以外に誰もいません。

自分で考え抜いて選んだ道であれば、たとえ失敗しても納得できます。
しかし、他人のアドバイスに従って、自分が本当にやりたかったことを諦めた場合、その後悔は成功・失敗に関係なく苦しいものになると思います。
成功しても「本当にこれでよかったのか」と苦悩し、失敗すれば「あのとき自分の意思で動いていれば」と苛まれます。
他人のアドバイスに振り回された決定・行動は、成功しても失敗しても呪いのようにあなたの人生に重くのしかかると思います。

私自身、新卒で特許事務所に就職したとき、20代でドイツの事務所に就職したとき、そしてコロナ禍に独立したとき、頼んでもいないのに「やめた方がいい」とアドバイスをしてきた人はたくさんいました。
今振り返っても、それらのアドバイスを全て無視して本当によかったと思っています。

こんなことを言うと「それはお前が結果的にうまくいったからそう言えるんだろ!」とご指摘されるかもしれません。確かにそういう面もあると思います。
しかし、それ以上に大きかったのは、自分で決めた道だったということです。

自分で決めたからこそ、苦しい時期があっても他人のせいにする必要がありませんでした。
自分で決めたからこそ、自己を保ち続けることができました。
自分で決めたからこそ、失敗しても後悔無く受け入れることができたと思います。

転職するのも、海外に行くのも、独立するのも、成功するのも、失敗するのも、納得するのも、後悔するのも、最終的にはあなた自身です。
だからこそ、キャリア形成など人生に関わる重要な決断は、他人のアドバイスに惑わされるのではなく、自分の意思で決めるべきです。

本当に必要なのは、無責任な他人からの正解ではなく、自分で決定、行動する熱量と、その結果を自分で引き受ける覚悟です。

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