欧州特許実務

EPC規則71(3)の通知は特許査定ではありません

欧州では審査が終盤に差し掛かるとEPC規則71(3)の通知というものがなされます。このEPC規則71(3)の通知、日本では「特許査定(Decision to Grant)」と訳されることが多いのですが、正しくは特許査定ではありません。 EP...
ドイツ特許実務

ドイツでも匿名で情報提供ができます

以前の記事で、ドイツ特許庁からの回答に基づきドイツでは匿名では情報提供をすることが出来ないと説明しましたが、実際に匿名で情報提供をした経験を有する弁理士がいたので、以前の説明を撤回させて頂きます。ドイツ特許庁に匿名で情報提供をするには、事務...
その他

ドイツでのアポ取りで注意すべきこと

日本人にとってドイツの企業または組織にアポを取るのはハードルの高い作業です。ドイツの企業宛てにアポ打診をしてみたものの、返信すら得られないということは多々あります。このようにドイツでなかなか思うようにアポが取れないのは、実はアポ打診以前の段...
ニュース・コラム

欧州特許弁理士試験の本試験に合格しました

今年の3月に受けたA、B、CおよびDの4科目から成る欧州特許弁理士試験の本試験(EQE Main examination)の結果が先週公表されました。無事に全科目(4科目)合格することができました!結果には自信が全くなく、来年4科目全てを再...
ニュース・コラム

UKのEU離脱が各欧州知的財産権に与える影響のまとめ

1.欧州特許UKのEU離脱による影響はありません。欧州特許条約(EPC)はEUの法律ではなく、欧州特許庁もEUの機関ではないからです。このため、UKのEU離脱後も欧州特許庁を介してUK内の保護を取得することができますし、保有している欧州特許...
ニュース・コラム

【速報】UKのEU離脱と欧州単一特許制度の今後に関するQ&A

今まで各国内での侵害訴訟および取消手続きが必要であった欧州特許に対して、EU内で一括して権利行使等を可能とさせる欧州単一特許制度は、最近では2017年には発効と言われていました。先日の国民投票でほぼ確実となったUKのEU離脱がこの欧州単一特...
欧州特許実務

欧州特許庁における異議の運用が変わります

7月1日から欧州特許庁における異議の運用が変わります。主な変更点は以下の4つです。  1.異議申立に対する権利者の応答期間(原則4月)の延長が原則認められなくなる 2.権利者の意見書が異議申立人に送付される際、応答期間が設定されなくなる 3...
ドイツ特許実務

ドイツ特許法第9条3の解釈

日本特許庁が提供するドイツ特許法第9条3の和訳によると、ドイツでは特許権者は、第三者が 「特許の対象である方法によって直接に得られた製品を提供し、市販し若しくは使用し、又は当該目的のために輸入し若しくは所持すること」 を禁止することができま...
ニュース・コラム

母校での講演

知財とは関係がありませんが、来る7月12日、母校の筑波大で学生のキャリア教育のための講演を行います。後輩である学生達にとって、将来の方向性を考える上での一助となれるよう頑張ります。
セミナー案内

【大阪】ドイツ特許セミナーのご案内【7/5】

次回の大阪での弊所セミナーのトピックおよび日程が決定致しましたのでご案内申し上げます。● トピック: 「実際どうなの?ドイツ特許」近年、欧州統一特許制度が注目されていますが、ここにきて近年日本からのドイツ特許出願が急増しています。一方でドイ...
ドイツ特許実務

ドイツにおける特許査定率の推移(2006~2015)

*特許査定率=特許査定件数/審査終了件数(特許査定件数+拒絶査定件数+取下件数)参考サイト:
ドイツ特許実務

ドイツ特許庁、2015年次年報(Annual Report)を公表

ドイツ特許庁の2015年のAnnual Reportが密かに公開されました。まだドイツ語版しか公表されておりませんが例年英語版も追って公表されています。
研究

日本から欧州特許庁への出願数の推移 2008-2015

コメント日本からドイツ特許庁への出願数の推移とは対照的に、日本から欧州特許庁への出願数は2012年から3年連続で減少となりました。参考サイト:
ドイツ特許実務

ドイツにおけるプロダクトバイプロセスクレームの記載要件

ドイツの最高裁の判決(BGH GRUR 93, 651)によると、ドイツでプロダクトバイプロセスクレームが許されるのは、「パラメータによる特徴付けがその特性によって不可能またはおおよそ実際的でない場合(wenn eine Kennzeich...