英語で読めるドイツ特許実務の書籍

近年特に日本においてはドイツの特許実務に関する情報の需要が高まってきていると感じます。しかしながらドイツ語での特許実務に関する情報および書籍は日本人にとってはアクセスすることは困難です。

そこで「ドイツ語は苦しいけど英語なら」という方向けに英語で書かれたドイツの特許実務に関する書籍を3冊紹介します。

1.Patents in Germany and Europa

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https://www.amazon.de/PATENTS-GERMANY-EUROPE-Alexander-Harguth/dp/904115986X/

Patents in Germany and Europaとのタイトルですが書籍の情報のほとんどがドイツの特許制度に関するものです。出願から異議、無効訴訟、侵害訴訟までを体系的に広く浅くカバーしており、ドイツの特許制度の全体像を把握する上で有用です。

2.Patent Law: A Handbook on European and German Patent Law

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https://www.amazon.de/Patent-Law-Handbook-European-German/dp/3406650740

1の「Patents in Germany and Europa」と同様にドイツの特許制度を幅広くカバーしていますが、情報量が違います。最高裁の判決の解説および学説なども交えて各項目についてかなり詳細に説明されています。ドイツでの権利化業務に関してより詳細な情報が欲しいという方にはおすすめです。もちろん侵害訴訟について学ぶ上でも有用ですが、侵害訴訟については後に紹介するKühnenが基本書としての不動の地位を占有しています。

3.Patent Litigation Proceedings in Germany

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https://www.amazon.de/Patent-Litigation-Proceedings-Germany-Thomas/dp/3452282333

デュッセル高裁のKühnen裁判長著によるドイツでの特許侵害訴訟のバイブル「Handbuch der Patentverletzung(通称:Kühnen)」の英語版です。ドイツでの侵害訴訟を手掛ける方には手元にあった方がよい一冊です。

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