欧州特許実務

欧州では出願時の独立クレームから特徴を削除するのは極めて難しいです

以前の記事「日本の実務家がしがちな欧州での危険な補正の形態4つ」では以下のような出願時の独立クレームから特徴を削除する補正は欧州特許庁では新規事項追加を指摘されるリスクが高いと説明しました。 出願時クレーム1:A+B ↓ 補正後クレーム1:...
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[オンライン]知財実務情報Labのミニセミナーで講師を務めます[7/14]

この度、高橋政治先生の知財実務情報Lab主催のセミナーで私が講師を務めさせて頂くことになりました。 セミナーの概要は以下の通りです。 テーマ:「欧州単一効特許って何?」 日時: 2022年7月14日(木曜日)日本時間16:00~17:00 ...
欧州特許実務

欧州では一部の特徴のみを抽出する補正は新規事項追加と判断されることがあります

以前の記事「日本の実務家がしがちな欧州での危険な補正の形態4つ」では特徴の組合せから一部の特徴のみを抽出する補正は中間一般化(Intermediate Generalization)と呼ばれ欧州特許庁では新規事項追加を指摘されるリスクが高い...
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[6/29]欧州知財ウェビナーのご案内[追加実験データ]

次回の欧州知財ウェビナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。 ・トピック:「EPOの異議における追加実験データによる攻防」 欧州特許庁における異議では特に化学分野で進歩性を巡って追加実験データを用いて攻防が繰り広げられ...
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[オンライン]東北大学知財セミナーで講師を務めます[8/5]

この度、東北大学産学連携機構企画室主催の東北大学知財セミナー(第24回)で私が講師を務めさせて頂くことになりました。 研修の概要は以下の通りです。 テーマ:「これさえ押さえれば大丈夫!EPOにおける進歩性の勘所」 日時: 2022年8月5日...
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[オンライン]知財実務情報Labのミニセミナーで講師を務めます[6/14]

この度、高橋政治先生の知財実務情報Lab主催のセミナーで私が講師を務めさせて頂くことになりました。 セミナーの概要は以下の通りです。 テーマ:「クレームに効果は書くな!」 日時: 2022年6月14日(火曜日)日本時間16:00~17:00...
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Jetro主催セミナー「いまさら聞けない欧州単一特許制度」で頂戴した質問の回答

5月24日に開催されたJetro主催のセミナー「いまさら聞けない欧州単一特許制度」で頂戴した未回答のご質問に対する回答を公開します。重複したご質問は省略いたしましたのでご了承ください。 Q1. UPC第一審裁判所中央部の支部について、ロンド...
欧州特許実務

UPCに対するOpt Out申請を外部に依頼する際に必要な情報

近々のUPC協定の発効が現実的になってきた今、多くの日本企業は既に自社の欧州特許についてOpt Out申請をするか否かを検討しているかと思います(Opt Outって何?という方は過去の記事「欧州単一特許制度についてよくあるQ&A」をご参照く...
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Jetro主催セミナー「いまさら聞けない欧州単一特許制度」の修正事項・補足事項

本日のJetro主催のセミナー「いまさら聞けない欧州単一特許制度」にご参加いただいた皆様、ご清聴ありがとうございました。 700名以上という未だかつて経験したことがない受講者数には正直、動揺を隠せませんでしたが、無事に終わらせることができた...
欧州特許実務

クレジットカードでEPOの庁費用を自ら納付するには

以前の記事「代理人を必要としない手続き(欧州)」で欧州特許庁の庁費用は誰でも納付することができるので、欧州代理人を通さず日本の出願人や日本の代理人であっても納付できることを説明しました。 本記事では具体的にクレジットカードを用いて欧州特許庁...
欧州特許実務

欧州ではシミュレーション関連発明のクレームをどのように記載すべきか?

以前の記事「ソフトウェア関連発明がEPOで越えなければならない2つのハードル」で説明したように欧州特許庁では技術的性格を有する特徴のみが進歩性に考慮され、非技術的特徴は無視されます。この考えはコンピュータによってなされるシミュレーションに関...
欧州特許実務

欧州単一効特許と国内先願後公開出願との関係

EPC138条および139条(2)により欧州特許の各国部分はその国の先願後公開特許出願(日本でいうところの特許法29条の2の先の出願)によって取り消されることがあります。 例えば以下の例1では欧州特許Bのドイツ部分はドイツ国内の先願後公開出...
欧州特許実務

EPOの異議で明確性が審査されるクレーム補正

欧州ではクレームの明確性は出願の拒絶理由にはなりますが(EPC84条)が異議理由にはなりません(EPC100条)。 一方で異議の過程でクレームが補正された場合はEPC101条(3)に従い補正後のクレームの明確性が異議における審査の対象となる...
欧州特許実務

UPCでのOpt Out申請は権限の無い第三者でもできてしまいます

UPC協定発効後の移行期間中はOpt Out手続きにより従来の欧州特許について統一特許裁判所の管轄を除外することができます(Opt Outって何という方は過去の記事「欧州単一特許制度についてよくあるQ&A」をご参照下さい)。 このOpt O...