欧州特許実務

欧州単一特許制度についてよくあるQ&A

I. 欧州単一効力特許についてQ. 欧州単一効特許(unitary patent)とはなんですか?A. 一言でいうとスペイン、クロアチア、ポーランドを除く欧州連合(EU)内で一括で効力を有する特許です。Q. これまでの欧州特許と何が違うので...
欧州特許実務

PCT出願の欧州移行のFurther Processingにかかる費用

欧州ではPCT出願の移行期限の31カ月を渡過した場合であってもFurther Processingという救済手段により、移行期限の渡過から(厳密にはLoss of rightの通知から)2月以内であれば追加費用の納付を条件に移行が可能です。...
欧州特許実務

欧州特許庁、手続料金の値上げを公表 2022年版

欧州特許庁は2022年1月のOfficial Journalで2022年4月1日から手続料金を引き上げることを公表しました。主な料金の改定は以下の通りです(カッコ内は旧料金)。オンライン出願料130ユーロ(125ユーロ)クレーム料16クレー...
欧州特許実務

[EPC83条]パラメータの測定方法の欠如が実施可能要件違反となる場合[T 0593/09]

クレームに記載されたパラメータの測定方法が明細書に記載されていない場合、通常はEPC84条に基づき不明確と指摘され、EPC83条の実施可能要件の問題とはなりません。しかし特定の条件下ではクレームに記載されたパラメータの測定方法が記載されてい...
商標

EU商標に対する異議のフロー

EU商標は欧州連合知的財産庁(European Union Intellectual Property Office、略称:EUIPO)に出願することによって得られます。このEU商標によればコストパフォーマンスよく27ヶ国の加盟国からなる欧...
ニュース・コラム

ドイツ弁理士になりました

正式にドイツ弁理士を名乗るには、ドイツ弁理士法(Patentanwaltsordnung)第18条に基づきドイツ弁理士試験の合格後、憲法および弁理士としての義務を遵守することを宣誓し、そして弁理士登録証を受け取ることが条件です。本日その宣誓...
セミナー案内

[オンライン]東北大学知財セミナーで講師を務めます[2/25]

この度、東北大学産学連携機構企画室主催の東北大学知財セミナー(第18回)で私が講師を務めさせて頂くことになりました。 研修の概要は以下の通りです。テーマ:「日本の実務家が気を付けるべき欧州特許実務の落とし穴」日時: 2022年2月25日(金...
セミナー案内

[2/17]オンライン欧州知財セミナーのご案内[UPC 欧州統一特許制度]

次回のオンライン欧州知財セミナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。・トピック:「いまさら聞けない欧州統一特許制度」長年いつ始まるかと言われてきた欧州統一特許制度ですが、統一特許裁判所協定(UPCA)の暫定適用が202...
ニュース・コラム

EPOによるUPCA暫定適用開始のプレスリリースの和訳

欧州特許庁は本日1月19日のプレスリリースで、統一特許裁判所協定(UPCA)の暫定適用が開始したことを公言しました。この欧州特許庁のプレスリリースの和訳は以下の通りです。***********************************...
各国制度

各EPC加盟国の仮保護(Provisional Protection)の内容

日本特許法65条の規定により日本では出願が公開された後は一定要件の下、出願人に補償金請求権が発生します。この日本特許法65条に対応する欧州の規定が仮保護(Provisional Protection)を定めるEPC67条です。EPC67条(...
ニュース・コラム

2021年版 特許出願件数順ドイツ特許事務所のランキング 

2021年に公開されたドイツ特許出願の代理件数順にドイツの特許事務所のランキングベスト50を作成してみました。調査に用いたツールDPMAregister Patent Expert元データの検索式EREGT>=M1-2021 UND ERE...
ニュース・コラム

[1/19]オンラインセミナーのご案内[EU商標の異議申立]

次回のオンラインセミナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。・トピック: 「欧州連合商標に対する異議申立」欧州連合商標に対する異議申立の全体像を説明した上で異議申立を通して効率的に欧州連合商標の成立を阻止する方法につい...
ニュース・コラム

ドイツ弁理士の法服

ドイツでは弁理士業務規範(Berufsordnung der Patentanwälte)第13条(4)に基づき弁理士は裁判所で法服を着用することが義務付けられています。どのような法服を着用すべきかは連邦特許裁判所における公式服装に関する連...
欧州特許実務

EPOガイドライン G-II, 3.3.2「シミュレーション、設計またはモデリング」の和訳

3.3.2 シミュレーション、設計またはモデリングシミュレーション、設計又はモデリングの方法を対象とするクレームは、通常、数学的方法又は精神的行為を行うための方法のカテゴリーに該当する特徴を含む。したがって、クレームされた対象は、全体として...