出願

EPOルートは何ヶ国からがお得か?

欧州での権利取得ルートには欧州特許庁ルート(EPOルート)と各国ルートとが存在します。通説としては欧州の3ヶ国以上で権利を取得したい場合は各国ルートよりもEPOルートの方が安く、権利を取得したい欧州の国がそれ以下である場合は各国ルートのほう...
ドイツ特許実務

今後ドイツでも口頭審理(Anhörung)が増える?

今週ドイツ特許庁の審査官と話す機会がありました。ドイツ特許庁には欧州特許庁の口頭審理(Oral Proceedings)に似た聴聞(Anhörung)という制度があります。2014年の法改正によって出願人からの申請があった場合は、聴聞を開催...
各国制度

EU圏内での特許権の消尽

EU運営法によればEU圏内では自由な商品の流通の原則は、工業所有権の成立よりも原則優先されます(EU運営法34条および36条)。このため特許権者自身または特許権者の同意の下にEUの加盟国または欧州経済共同体の締約国内で流通した特許製品に関し...
判決

Poisonous Divisionalは解毒された?続報

以前の記事でPoisonous Divisional(毒になる分割出願)の問題は拡大審判部の新たな判決によって解消されるはずと説明しましたが、以前の記事を書いた時点では判決の理由が公開されていなかったため、確実なことは言えませんでした。そし...
判決

欧州特許庁の判例データベース

欧州特許庁の審判部(Board of Appeal)の判例の検索には以下のURLからアクセス可能なデータベースが便利です。出願人名、異議申立人名等だけでなく、論点となった条文、IPC分類およびキーワードでも判例を検索可能です。
欧州特許実務

INPADOCは欧州特許の移行国を調べるのには適していません

欧州特許庁が作成しているINPADOCは各国のファミリー特許を検索するのに便利です。実際にINPADOCを用いてファミリー特許を調査されている方も多いかと思います。しかしINPADOCは欧州特許の移行国を調べるのには適していません。それとい...
研究

ドイツ弁理士試験の受験生数の推移

日本とは桁が違います。。。ソース:ドイツ連邦特許裁判所2015年次アニュアルレポート
ニュース・コラム

ブログを運営する上で参考にしているサイト

1.米国特許修行日記米国のヒューストンで代理人事務所を経営する中西康一郎先生のブログです。米国での特許実務について実務家の立場から詳細かつ分かりやすく説明されています。中西先生のブログに触発されて私がブログを始めるに至りました。日本で定期的...
判決

Poisonous Divisionalは解毒された?

2017年2月3日更新:続報を掲載しました。欧州では、優先出願に記載された特徴をより一般化または他の選択肢の追加等により拡張した特徴を含む欧州特許出願を分割した際に、分割出願と原出願との間で自己衝突が生じる「Poisonous Divisi...
各国制度

維持年金を数年分一括納付できると思われるEPC加盟国

多くのEPC加盟国では早くとも期日の1年前にしか次年分の維持年金を支払うことができません。しかし以下のEPC加盟国では維持年金の支払い開始時期に時期的要件がありません。したがって例えば5~10年分の維持年金を一括で納付できると思われます。 ...
セミナー案内

【大阪】欧州特許セミナーのご案内【1/19】

次回の大阪での弊所セミナーのトピックおよび日程が決定致しましたのでご案内申し上げます。● トピック: 「90分で学ぶ欧州向けクレームドラフト術」 欧州特許庁におけるクレームの記載要件が日本や米国のそれとは異なることはなんとなく分かっているが...
セミナー案内

【東京】欧州特許セミナーのご案内【1/13】

次回の東京での弊所セミナーのトピックおよび日程が決定致しましたのでご案内申し上げます。● トピック: 「90分で学ぶ欧州向けクレームドラフト術」 欧州特許庁におけるクレームの記載要件が日本や米国のそれとは異なることはなんとなく分かっているが...
ニュース・コラム

グーグル翻訳の進化を目の当たりにして業界の今後について考えてみた

グーグル翻訳にニューラルネット翻訳技術が導入されたというニュースを聞いたので早速試してみたのですが、特に日英翻訳でものすごい品質の上昇を実感しました。まだまだ問題があるものの特許翻訳に使えるレベルに達するまでにはあまり時間を要しないと思いま...
ドイツ特許実務

ドイツでは維持年金納付期限から1年6月後に権利が復活することがあります

他社の特許権をウォッチングする上で必ずチェックすべきなのは次回の特許維持年金の納付期限です。これはドイツでも同様です。しかしドイツの場合、納付期限が過ぎたからといって安心はできません。例えば、ドイツ特許庁のRegisterでチェックした特許...