ドイツ特許実務

ドイツ特許実務

極めて単純でかつ非常に有効な審査促進手段(ドイツ)

ドイツ特許庁における審査の遅さは、多くの日本企業の悩みのタネの1つです。審査が10年以上に亘ってしまい、権利化されたころには権利満了が目前ということも稀ではありません。そんなドイツでも審査期間を平均2~2.5年まで短縮できる方法、すなわち審...
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ドイツにおける均等論の3要件

ドイツにおける侵害訴訟の場でも、文言侵害だけでなく均等論も重要な議論のテーマとなります。しかしドイツの均等論の要件は日本の均等論の要件とは若干異なるので、注意が必要です。以下にドイツにおける均等論の3つの要件について説明します。1.同一効果...
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日本とドイツの実用新案制度の比較

日本の実用新案制度とドイツの実用新案制度との共通点および相違点を表にまとめてみました。
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ドイツ実用新案の庁費用

・電子出願費用: 30EUR・紙出願費用: 40EUR・調査費用(任意): 250EUR・3年経過後の維持年金: 210EUR・6年経過後の維持年金: 350EUR・8年経過後の維持年金: 510EUR・取消申請: 300EUR<参考サイト...
その他

EPOおよびドイツの法令集(言語別)

・ドイツ特許法条文日本語(2013年改正版)英語(2013年改正版)ドイツ語(2013年改正版)・ドイツ特許規則条文日本語(2012年改正版)ドイツ語(2012年改正版)・ドイツ特許審査基準英語ドイツ語・ドイツ実用新案法条文日本語(1994...
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ドイツの早期審査申請(Beschleunigungsantrag)

欧州特許庁にはPPH以外にもPACEとよばれる早期審査プログラムが存在することは有名です。一方でドイツ特許庁でもPPH以外にBeschleunigungsantragと呼ばれる審査促進する手段が地味に存在しています(ドイツ審査基準3.3.2...
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スイスタイプクレームの権利範囲

先日の記事「スイスタイプクレームが生まれそして消えた歴史的背景のまとめ」では、スイスタイプクレームは2009年から禁止されていることを説明しました。しかし当該禁止は遡及効がないため、2009年以前になされた出願および特許ではスイスタイプクレ...
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オンライン包袋閲覧対象外の案件の包袋閲覧

先日の記事「ドイツのオンライン包袋閲覧の手順」で、オンライン包袋閲覧が可能なのは2013年1月21以降に付与された特許、登録実用新案および公開された出願のみであり、それ以外の特許や出願については対象外であることを説明しました。 そうしたとこ...
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ドイツのオンライン包袋閲覧の手順

以前の記事でドイツ特許庁でもオンライン包袋閲覧が可能になったことを説明しました。今日は、ドイツ特許庁におけるオンライン包袋閲覧の具体的手順について説明したいと思います。 1.まずは、ドイツ特許庁のホームページからドイツ特許のPatentre...
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「制御する」の独訳は?kontrollieren? steuern? regeln?

「制御する」という動詞は、英訳において多くの場合「control」と訳されます。では独訳ではどうでしょうか?つい英語の「control」に倣って「kontrollieren」と訳してしまいがちですが、「kontrollieren」は、ドイツ...
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ドイツ人には気を付けろ!

日本のあるメーカーの知的財産部における知財部員(以下「部員」)と知財部長(以下「部長」)との会話:部員:「部長!大変です。ドイツのX社からうちの商品AがX社のドイツ特許Bを侵害をしているとの警告が届きました。」部長:「ドイツのX社?はて、聞...
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<ドイツ>匿名での情報提供の可否

欧州特許庁における情報提供はオンラインでかつ完全に匿名ですることができることは以前の記事で説明しました。一方、インフラ面で遅れをとるドイツではオンラインで情報提供できるには至っておらず、情報提供は郵送またはFAXにて提出することが求められま...
その他

<欧州>追加のクレーム費用の納付時期<ドイツ>

欧州およびドイツではクレーム数が一定以上である場合、クレーム費用を追加で納付することが要求されます。具体的には欧州ではクレーム数が15超で ある場合、超過クレームごとに225ユーロ要求され、ドイツではクレーム数が10超である場合、超過クレー...
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ドイツ特許実務の基本書

ドイツでは、ドイツ特許庁が発行する審査基準の内容がスカスカのため実務にはほとんど参照できません。そのかわり“Patentgesetz mit EPÜ Kommentar”と呼ばれる基本書が実務では重宝されます。“Patentgesetz m...