出願 今月からパリルートの欧州特許出願ではDASコードが必要になります 欧州特許庁はこれまで日本の優先権書類がWIPOのDigital Access Service (以下「DAS」)から入手できない場合であっても、無料で日本の優先権書類を入手し包袋に含めるというサービスを提供していました(ガイドラインA-II... 2020.07.08 出願欧州特許実務
中間 欧州特許庁における数値範囲の補正 欧州特許庁は補正による新規事項の追加に厳しいことで有名ですが、数値範囲の補正については思いの外寛大です。以下に例を用いて欧州特許庁で数値範囲について(1)確実に許される補正、(2)場合によっては許される補正、(3)確実に許されない補正を説明... 2020.07.02 中間欧州特許実務
出願 欧州では機能のみの特定で抗体発明の特許を取得できます 日本では抗体発明に関する特許出願をした場合、審査過程で6つのCDR配列および場合によってはフレームワークもクレームで特定することが通常求められます。このため例えば「抗原Xに対する抗体」というふうに抗体の構造を特定することなく抗体の機能だけの... 2020.06.25 出願欧州特許実務
中間 ソフトウェア関連発明がEPOで越えなければならない2つのハードル 欧州特許庁でソフトウェア関連発明の特許性を認めてもらうには他の分野の発明と比較して追加で以下の2つのハードルを乗り越えなければなりません。1.第1のハードルEPC52条(2)は、数学的方法や精神的活動、法則、情報の提示などそれ自体は発明には... 2020.06.22 中間欧州特許実務
出願 クレームの主題では無い有体物を引用した特定はしないほうがよいです 日本では「エンジンの場所Xに配置されることを特徴とするシリンダヘッド」のようにクレームの主題(subject matter)ではない有体物を引用して発明を特定することがあります。欧州ではこのような特定方法は外的有体物の引用による特定(Def... 2020.06.19 出願欧州特許実務
欧州特許実務 欧州特許付与前後のイベントのタイムスケジュール 欧州特許庁の審査部が特許可能と判断してからから異議期間満了までの間に発生する一連のイベントをタイムスケジュールにまとめてみました。各イベント①~⑦の説明は以下の通りです。① EPC規則71条(3)の通知審査部が特許可能と判断した際になされる... 2020.06.09 欧州特許実務
欧州特許実務 欧州特許の年金はいつから各国支払になるか? 欧州特許に関する年金(Renewal fee、更新手数料)は欧州特許出願が欧州特許庁に係属中は欧州特許庁に支払い、欧州特許が登録になり各国での有効化(Validation)手続きが完了した後は欧州特許庁ではなく権利が有効化された各国での支払... 2020.06.05 欧州特許実務
欧州特許実務 EPOで保護対象となるソフトウェア関連発明の例 EPC52条(2)は、次のものそれ自体は「発明」でななく特許を受けることができないことを規定しています。- 発見、科学理論及び数学的方法- 美的創造物- 精神的な行為,遊戯又は事業活動の遂行に関する計画,法則又は方法並びにコンピュータプログ... 2020.05.20 欧州特許実務
ニュース・コラム [速報]EPO拡大審判部が本質的に生物学的な方法により得られた物は特許の対象外とする見解を示しました 欧州特許庁では、EPC53条(b)の規定により本質的に生物学的な方法は特許の対象となっていません。しかし本質的に生物学的な方法によって得られた植物および動物は2015年の拡大審判部の判決により特許の対象となるとされていました(G2/12、G... 2020.05.15 ニュース・コラム欧州特許実務
出願 欧州向け出願のクレームには符号を付したほうが良いです 日本の実務では例えば「固定手段(13,14)」のようにクレームに図面で用いられる符号を付すということは一般的ではありません。一方で欧州ではクレームに符号を付すのが一般的です。この実務の根拠となるのがEPC規則43条(7)です。EPC規則43... 2020.05.06 出願欧州特許実務
出願 欧州では官能評価に基づく効果は言ったもん勝ちです 食品特許の分野では発明の効果を示すための実施例で人間の感覚に基づく官能評価がよく用いられます。しかし日本ではトマト含有飲料事件以降、官能評価に対して評価方法の合理性など厳しめの要件が求められるようになり、官能評価を用いるためのハードルがあが... 2020.04.28 出願欧州特許実務
中間 欧州では実験データの後出しが認められます 欧州では特に化学系の発明の進歩性の議論の際に出願当初の明細書当には記載されていなかった実験データを追加することがよくあります。しかしこの実験データの後出しは一定の要件を満たさなければ認められません。実験データの後出しに関する欧州特許庁審判部... 2020.04.21 中間欧州特許実務
中間 欧州特許庁のOAに対する意見書の雛形 欧州特許庁のOAに対する意見書の雛形のワードファイルの一部を公開します。欧州特許庁のOAに対してReady to File形式の書面を準備してみたいという方はご利用下さい。・EPC規則70条(2)の通知に対する意見書(拡張欧州調査報告に対す... 2020.04.13 中間欧州特許実務
中間 Problem Solution Approachの3つのステップ 欧州特許庁では進歩性は課題解決アプローチ(Problem-Solution Approach)という手法に基づいて厳密に判断されます(ガイドライン G-VII, 5)。Problem-Solution Approachは以下の3つのステップ... 2020.03.24 中間欧州特許実務