出願

欧州では機能のみの特定で抗体発明の特許を取得できます

日本では抗体発明に関する特許出願をした場合、審査過程で6つのCDR配列および場合によってはフレームワークもクレームで特定することが通常求められます。このため例えば「抗原Xに対する抗体」というふうに抗体の構造を特定することなく抗体の機能だけの...
中間

ソフトウェア関連発明がEPOで越えなければならない2つのハードル

欧州特許庁でソフトウェア関連発明の特許性を認めてもらうには他の分野の発明と比較して追加で以下の2つのハードルを乗り越えなければなりません。1.第1のハードルEPC52条(2)は、数学的方法や精神的活動、法則、情報の提示などそれ自体は発明には...
出願

クレームの主題では無い有体物を引用した特定はしないほうがよいです

日本では「エンジンの場所Xに配置されることを特徴とするシリンダヘッド」のようにクレームの主題(subject matter)ではない有体物を引用して発明を特定することがあります。欧州ではこのような特定方法は外的有体物の引用による特定(Def...
セミナー案内

[7/1]オンライン欧州特許セミナーのご案内[EPOでの補正]

次回のオンラインセミナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。次回のオンラインセミナーは関西特許研究会との共催になります。・トピック: 「EPOでの補正の実務」 欧州特許庁は新規事項を追加する補正に対して非常に敏感なため...
欧州特許実務

欧州特許付与前後のイベントのタイムスケジュール

欧州特許庁の審査部が特許可能と判断してからから異議期間満了までの間に発生する一連のイベントをタイムスケジュールにまとめてみました。各イベント①~⑦の説明は以下の通りです。① EPC規則71条(3)の通知審査部が特許可能と判断した際になされる...
欧州特許実務

欧州特許の年金はいつから各国支払になるか?

欧州特許に関する年金(Renewal fee、更新手数料)は欧州特許出願が欧州特許庁に係属中は欧州特許庁に支払い、欧州特許が登録になり各国での有効化(Validation)手続きが完了した後は欧州特許庁ではなく権利が有効化された各国での支払...
ニュース・コラム

新卒で特許事務所に入所したらどうなるか

梅澤先生の「弁理士・特許技術者として特許事務所に入所したらどうなるのか」という記事にインスパイアされたので、私自身の経験から新卒で特許事務所に入所したらどうなるかについて解説します。1.なぜ新卒で特許事務所に入所したのか私は大学で生物学を専...
セミナー案内

[6/11]オンライン欧州特許セミナーのご案内

次回のオンラインセミナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。次回はフランスのPlasseraud IPの竹下敦也先生にフランスの実務についてご講義頂きます。・トピック: 「フランスの証拠保全Seizureとフランス特許...
ドイツ特許実務

ドイツ特許庁が2019年の年報を公表しました

ドイツ特許庁は、2020年5月22日に2019年の年報(ドイツ語) を公表 しました。本年報によれば、2019年の特許出願件数は67437件で前年の67904件と比較して0.7%の減少となりました。当該特許出願件数のうち、内国出願人による出...
欧州特許実務

EPOで保護対象となるソフトウェア関連発明の例

EPC52条(2)は、次のものそれ自体は「発明」でななく特許を受けることができないことを規定しています。- 発見、科学理論及び数学的方法- 美的創造物- 精神的な行為,遊戯又は事業活動の遂行に関する計画,法則又は方法並びにコンピュータプログ...
ニュース・コラム

[速報]EPO拡大審判部が本質的に生物学的な方法により得られた物は特許の対象外とする見解を示しました

欧州特許庁では、EPC53条(b)の規定により本質的に生物学的な方法は特許の対象となっていません。しかし本質的に生物学的な方法によって得られた植物および動物は2015年の拡大審判部の判決により特許の対象となるとされていました(G2/12、G...
セミナー案内

[5/28]オンライン米国特許セミナーのご案内

次回のオンラインセミナーの日程およびトピックが決まりましたのでご案内申し上げます。次回は初の試みとして外部から先生をお招きし講義をご担当頂きます。初回はNakanishi IP Associates, LLCの中西康一郎先生に講義をお願いし...
提供可能サービス

いきなり外国語明細書サービスのご案内

近年のグローバル化に伴い、研究・開発は日本でしているけれどもビジネスの観点からは海外が主要地という日本企業も増えてきました。これに伴い日本国内でなされた発明ではあるものの日本国内では特許出願をする必要は無く、ビジネスの主要地である外国のみで...
弊所の紹介

新たな日本人特許技術者がチームに加わりました

弊所Winter Brandl et al.特許法律事務所に特許技術者の田中茉耶氏が加わりました。田中氏は、日本の電機メーカー、特許事務所での勤務経験だけでなく特許翻訳者としての経験を有する頼もしい経歴の持ち主です。田中氏の加入によりWin...